住所の転出届を、市役所に行かずにスマホで行った。
年に数回だけ訪れる、マイナンバーカードを持っていてよかったと思うときである。市役所や病院で待つ時間帯というのは、なかなかに苦痛を伴うので、行かずに済むならそれにこしたことはない。
老眼鏡をかけながらスマホと格闘して数分、やっと全ての項目を埋めることができたのだが、最後の最後に署名用のパスワードを聞かれたときは背筋が凍った。
画面の説明によると、それはいつもの4桁の数字ではなく、英数字が混じった6桁以上のものだという。勘で入れたら上手くいったのでよかったが、正直その存在を忘れていた。
なんでもスマホでできる昨今、パスワードを入力することは不可欠なことになっているが、乱立しすぎてもはや人間の限界を超えていると感じる。
4桁数字の暗証番号ですら、2種類覚えるのは相当大変ではないか。